『ブログ飯』を読んで振り返り。

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サイトを開始して 3 週間が経つ。初日は Facebook で告知して 300 を超えるアクセスがあったものの、すぐに急落、10 前後〜数十を行ったり来たりしている。それが一体どのくらいの数字なのかわからなくて、Google 老師に「サイト開設 1 か月」などと入れて検索してみたら、すごい人はすぐに Google アドセンスの収入はあるわ、万単位の PV はあるわで、気持ちが下がるに十分な結果だった。

では、そうやってサイトで収入を得ている人たちは一体どうして得られるようになったのだろう、と興味がわいてきたので、思い切って本を買ってみた。67%値引きされていた Kindle 版のレビューを読んで、お試しで目次を読んでからポチリとしたのがこれ。

ブログ飯 個性を収入に変える生き方

会社を辞めてブロガー生活を始めた著者が、貯金が底をつきそうになるまで何年も試行錯誤を繰り返し、今はブログで家族を養う生活になるまでを総まとめした 1 冊だ。著者の染谷昌利さんは、個人として Google アドセンスの成功例に紹介されている。

ほぼ同世代の染谷さんの軌跡を読みながら、書くことに工夫を重ねてきた文章の厚みを感じた。とにかく読みやすい。文章の書き方については、小学校 5、6 年生に伝わるかという視点で書く ことを提案している。常用漢字はほぼ勉強している年齢だから、そのくらいの子どもがわからない文章はだめだ、という。なるほどー、と唸った。

団塊ジュニアと呼ばれる今のアラフォー世代は、ちょうど学生時代に Windows95 が瞬く間に世の中に広がり、社会人生活とインターネットの世界の激変を並行して経験してきた世代だ。ネットベンチャー、ブログ、SNS、ASP、スタートアップなど、ネット環境が恐ろしく変化している。ブログ運営で家族を養っている人がいるのは知っていたけれど、同世代にも、こんな生き方をしている人がいるのか、となんだか元気をもらった。

購入の決め手になったのは、サブタイトルだ。個性が収入に変わるって、なんだかすごく素敵じゃないか! 40 歳目前で 16 年半務めた会社を辞め、語学留学し、そこで縁あって結婚し、フリーランスとして働いているなんて、やっぱり個性が強いといわれる部類に違いない、ならばわたしも稼げるんじゃないだろうか、と読み始めた。

著者の問いは極めて具体的だ。何を書くか(テーマ)、何のために書くか(目的)、誰に何をどうやって伝えるかなど、最初に設計しておく必要性や、その具体的な方法に踏み込んで書かれている。「日記は『飯が食えるブログ』にはなり得ない」という見出しを見て、どきりとした。編集者にとって散々いわれる企画書の肝、みたいな部分を「で、どうするの?」と差し出された気分だった。

読みながらずっと、書きたい、伝えたいと思っていたことの核はなんだっけ、と考えていた。日記にするつもりではなかったのだけれど、どこかそんなふうになってしまいそうだ。でも、そうしないために、もっと考えなきゃいけないんだな。

もともと人を笑わせるセンスはないし、ほっこりした文章が書けるキャラではない。だけど、本が好きで、あれこれ考えることが好きで、語学教育が抱える課題を知っている。わたしだけが見ている、台湾の姿や人々の暮らし、そして言葉がある。わたしの周りには今、中国語と台湾語、日本語の間で見える世界と人と暮らしがある。

本書のラストに、こんな一文があった。

あなたの経験、知識を誰かが必要としています。
あなたの情報を求めている人は必ず居ます。
あなたの声がその人に届くまで、諦めずに続けてください。

勇気をもらった。

しばらく日記の域を出ないかもしれない。それでも、書いていこうと思う。目の前にある、中国語と台湾語、日本語の間で見える世界と人と暮らしのことを。

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