台湾で中国語を学ぶ人にすすめる辞書3冊

cidian日本で中国語の学習教材を探すと、圧倒的大多数の学習者がいる簡体字のものが中心で、繁体字で記された良書の教材にはなかなかお目にかかれない。中でも探すのに難儀なのは辞書だ。流行りの電子辞書ももちろん簡体字なので、簡体字と繁体字の字体に詳しくなければならないし、中国と台湾では用法が違うことが多く、スッキリしない。ネット上のオンライン辞書はあてにならないし、言葉の意味を探す際に路頭に迷うことがある。そんなわけで、買ってよかった辞書 3 冊を、中国語の学習段階別に紹介する。ただ、すべて台湾で購入した。留学や長期滞在などで台湾に滞在する、もしくは旅行で台湾に行くので辞書を買う機会がある、といった方の参考になればと思う。なお、値段はすべて手元の本に記されている金額なので、買う際に多少変動する可能性がある点はご理解のほどを。

 

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入門〜中級者なら『新時代中日辭典』大新書局

こちらはすべて日本語による解説の辞書。原典は日本で出版された『クラウン中日辞典』だ。その繁体字版として台湾で出版されたのが本書。なかなか使い勝手がよくて重宝している。収録語数は 6 万 5,000。小学館が出した中国語学習のベストセラー辞書『中日辞典』の収録語数は 10 万なので、少々及ばないのだけれど、繁体字なので安心して語にあたることができる。またピンイン索引で用法も詳しく解説されており、語学学校に通う間はこれで十分だろう。定価 780 元。

初級後半以降なら『小學生精解國語辭典』三民書局

台湾の子ども向けの国語辞典。三民書局という大手書店の出版部門が出した辞書。2色刷で書き順付き。収録字数は 6,125 字、用法などをあわせると 17,888 語になるのだそう。読みはピンインと注音の両方で紹介されており、巻末の索引にもピンインが併記されいてるため、ピンインで中国語学習を始めた人にとっても探しやすい。子ども向けということもあり、イラストが随所にあるのも理解を助けてくれる。巻末の付録には、簡略の年表、各種記号の使い方、量詞のまとめ、手紙の書き方、中国台湾で異なる表現の対照表などが載っている。本編+付録で1,112ページ。定価 500 元。

中級後半以降なら『國語活用辭典』五南圖書出版

台湾の大人も使う国語辞典。収録字数は13,961字。前掲のおよそ倍の量。残念ながらピンインについては巻末に注音との対照表はあるが、各語にまでは無し。漢字は字義をはじめ、派生語の量がさすがに豊富な全2,345ページ。辞典でもあり事典でもあり、広辞苑を思わせる。イラストはないけれど、用例が豊富という点では抜群だ。実はこの辞書、授業を受けていた中国語の先生が「毎日引いている」と言っていたもの。漢字ばかりなのに、デザインがスッキリしていて、読みやすいのがとてもよい。定価 790 元。

台湾で中国語を学ぶ際、繁体字というのは一つの関門になる。日本で適当な教材が少ないことは、学習人口との兼ね合いで致し方ない。それもあって正直なところ、帯に短したすきに長しで、どれか 1 冊ですべてが事足りる辞書はないといっていい。もし台湾で長期にわたって生活するなら注音の学習をすすめたい。注音がわかれば、辞書を引けるだけでなく、スマホの使い勝手も変わるし、理解も世界も広がる。あきらめずに取り組もう!……と自分にも言い聞かせたい。

 


 

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