最近の台湾フリーランスなおシゴトについて。

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台湾で仕事するにあたって、クラウドソーシングの求人サイトに登録してからというもの、有り難いことに時折、依頼が舞い込んでくる。ただ、その依頼文はどう見てもコピペ。内容的にも予算的にも合わない。で、お引き受けできそうにありません、とお断りする。たいていの場合、断ったメッセージに対する返信はない。また、たまにオモシロそうな企画があって詳細や予算を問い合わせるのだけれど、返信がないことがある。そうやってリアクションがないものは一緒に仕事をする気になれず、こちらからもそれ以上プッシュしない。

クラウドソーシング中心に稼いでいる人はいるのかもしれないけれど、原稿料が 1 記事数百円単位というものや、「初心者でも簡単に書けます!」といった文言を見ると、やっぱり心はざわつく。そんなにも原稿は簡単でチープなのだろうか。

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閑話休題。お引き受けしている仕事について。

翻訳の日本語考

平日の午後は、翻訳会社の日本語校正のお仕事をしている。始めてから半年が過ぎ、やっと少し慣れてきた。いくつか気づいたことがある。中国語の原文を、日本語っぽく訳してよいところと、そうでないところの線引きは存外難しい。

特に契約書の類いにある主に義務を表す助詞「應/須/需/得/要」の扱い。一字一字に違いはあるのだけれど、日本語にする際、それらすべてを「〜なければならない」「〜ものとする」などと全文に義務表現を付加すると落ち着かない。「わかってるよ!」と言いたくなる。さじ加減が難しい。

また、この文脈にこの語は来ないだろう、という訳語のずれは結構あるようだ。そのずれは、時に全体の流れをぶち壊しにする破壊力を持っている。たとえば「管理」。「管理」のままでいいこともあれば「マネジメント」とかに置き換えたほうがスッキリ読みやすくなる場合がある。大事なのはやっぱり「誰が誰に対して書いた文なのか」という文脈の見極めだ。原文に沿うことも大事だけれど、文脈や読み手を考えた訳って、やはり難しい。

訳としてはあながち間違っていないのかもしれないけれど、読むうちに違和感がふくらんでいく訳というのはあるもので、日本語として読めるようにするには、推敲が大切なのだなあと改めて思う。

コラム執筆などなど。

昨日、不定期連載の記事がアップされた。スピード翻訳 GMO のブログで今回ご紹介したのは「中国語の「真面目」についてのマジメな話」である。先ほどの管理とはまた違った角度で、中国語と日本語で同じ漢字を使っていても、意味が大きく異なる語を取り上げた。日本語の漢字にも通じる話なので、お茶請けにでもどうぞ。

そのほかにも、日本で一緒に仕事していた編集者からの依頼で、短い原稿を書かせていただいた。依頼は「今後 10 年の日本語教育について専門家の立場から、台湾での体験も交えて自由に提言などしてほしい」というもの。お歴々の中に混ざることに恐縮しながら原稿を送った後、こんなお礼が届いた。「美帆さんにしか書けない内容だし、重要な提言ばかりで本当にお願いしてよかったです。はやく業界の人に読んでもらいたいです」。ほぼお世辞だけれど、喜んでおく。ちなみに『日本語教育のデザイン』(凡人社、神吉宇一編著)といって発売は来月の予定。

また、エバー航空の機内誌『enVoyage』の日本語ページ編集も年明けから始めたもの。4 月は媽祖のお祭りについて台湾在住ライターの片倉真理さんにご執筆いただいた。片倉佳史さんのお写真も含めて、台湾全土を巻き込むお祭りの様子を紹介している。エバー機に乗る方はぜひ。片倉さんのサイトはこちら

その他、引き続きインタビュー原稿の記事構成も行っている。これはアップされたらまたご紹介しよう。少し前はガイドブックの取材同行がバタバタしていたけれど、いまは至って普通の毎日だ。サーフしていたら、海外在住ライターの募集って結構あるんだと気づく。ちょっと考えてみようかな。


 

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