海外旅行必携のパスポートに見る日本と台湾の違い

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少し前にこんな報道があった。「台湾の「パスポートパワー」世界 28 位 日本は 4 位にランクイン」である。ほかの順位も知りたかったので、検索したら、どうやらここが出典元らしい。名前を「passportindex」という。アメリカの金融顧問会社が運営するサイトで、ノービザで訪問できる国をランキングにまとめたものだ。

アジアをピックアップしてみると、2 位韓国、4 位日本、シンガポール、7 位マレーシア、11 位香港、28 位台湾、30 位マカオ、45 位中国、55 位タイ、57 位フィリピン、58 位モンゴル、60 位インドネシア、66 位ベトナム、73 位北朝鮮、などとなっている。ノービザで行ける国が145ある韓国から、そのおよそ半分、73カ国の北朝鮮まで、実に幅広い。なお、1 位はアメリカとイギリス、ロシアは35 位となっている。

 

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ざっと見たところ、社会主義体制がベースになっている国の順位が比較的低く、植民地支配を行っていた統治国側の順位が高めだということがわかる。日本が 4 位にランクできているのは、経済という名の外交力の賜物と想像される。

この報道を見ながら、思い出したことが二つある。

台湾に来てすぐの頃、知り合いの紹介で台湾人と一緒に食事をする機会があった。まだほとんど話せない時期で、「星座は?」と台湾ではお決まりの初対面トークにも満足に答えられず、実にしどろもどろだった。旅行が好きで、いろいろな国に行った、という彼女が一言、しっかりとわたしの目を見ながら言ったのだった。

「わたしは日本のパスポートを持っているあなたがとっても羨ましい。だって、どこにでも行けるんだから。意識してないかもしれないけれど、すごいことなのよ

その時は、台湾はそんなにも少ないのかと驚いたのだが、今回の調査からすると日本はノービザで 143 カ国に入ることができるのに対して、台湾は 109 カ国。確かに違いは少なくない。特に海外旅行が好きだと言う彼女にとっては、大きな違いとして映っていたのだろう。

さらに思い出したのは、友人である日本人女性の話だ。台湾人男性と結婚して 10 年を越える彼女が、いつだったか新婚旅行でのエピソードを話してくれた。

「あんまり何も考えずにビザの申請をしないまま、旅行に出たの。そしたら、飛行機を降りてから実はそこは台湾からの入国にはビザが必要だってことがわかったんだよね。行き先の空港で彼は入管の取調室みたいなところに連れて行かれて、いきなり離ればなれにさせられちゃってさ。あの時のことは忘れられない」

ビザがない、パスポートが違う、国が違う、とはこういうことなのだと思わされる出来事だった。気づかぬうちにある種の線が存在していて、突如としてそれが浮き上がる。特に国際結婚は、思わぬところでその線に出くわす暮らしでもある。

 


 

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