自分でサイトの運営をしている人ならGoogle アナリティクスという分析ツールをご存じだろう。この分析ツールは無料で、なおかつさまざまな角度から運営の状況を把握することができて非常に重宝している。どんな記事がどのくらい読まれているのか、その日、その週、その月、PV はどのくらいだったのか、あるいはリアルタイムで PV を確認できる。本当に優れものだ。
その優秀なツールだが、年明けくらいから、おかしげな数字が増えてきた。ロシアのサマラとかアメリカのワシントンとか、知り合いもいないし、およそ関係のない場所からのアクセスである。おまけに、ログを見ると、まるで関係のない URL と PV が書き込まれている(冒頭の写真参照)。調べてみるとこの便利ツールの利用者に限定したリファラースパムというものらしい。なんといってもデータ解析の邪魔になるので、対策をとることにした。
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最初にやった対策は、ほかの人たちと同じように、怪しいと思われる URL 個別にフィルタにかける、というもの。やってみてわかったのだけれど、ほかの人がおっしゃっていたように、いたちごっこに過ぎない。その後、ふと思いついてやった対策がかなり効果的だとわかったので、シェアすることにした。
それは、言語でセグメントすること。設定方法は簡単。アナリティクスにログインして、次の設定を行う。
アナリティクス設定
↓
セグメント
↓
新しいセグメント
↓
ユーザー属性
↓
言語で「ja」を含む
設定画面はこちらの画像を参照してください。↓
また、フィルタ設定で言語の「(not set)」を除外するフィルタをかけるというのもアリだ。このサイトはこの二つの方法で、劇的に改善することができた。この二つを設定したのは 5 月 7 日。Before → After で大きく凹んだことがわかる。つまり、それほどデータに与える影響が大きかった、ということなのだけれど、対策後は適正数字に落ち着いてきた。
なお、おかしげな動きは共通している。以下のような動きを見つけたら、スパムと判定して間違いないだろう。
変な URL が書き込まれている
サイトに使ってない言語圏からのアクセスがある
滞在時間がまったくカウントされない
直帰率と離脱率が 0.00%
スパムに悩んでいる人はどうやら結構いるよう。特に今年の 3 月あたりに更新されたスパム関係の対策の記事が多い。この記事で悩む人が少しでも減るといいのだけれど。
それにしても、個人でサイト運営すると、一人でいろいろなことをやらねばならないもんである。記事作成だけではなく、デザイン、写真、システム、広告、果てはスパム対策まで。自分のサイトだから自分で調べて考えるのは気楽でいい。これが大きな会社とかになると世のサイト運営って大変だろうなあ。
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