『& Premium』で新コラム、始まってます。

雑誌『& Premium』2019年1月号から1年間、「見る読む手にする台湾雑誌」と題して全12回、連載コラムを担当させていただいた。タイトル通り、台湾の雑誌を毎月1冊、紹介するというコラム。12冊よりもっとたくさんあるよ、と言われそうですが、1クールで終了しました。

というのも、当初から予定していた雑誌が2019年に入って刊行されていなかったり、『& Premium』の読者の方々に向けたものというと、これ以上「ぴったり」の雑誌が見つけられなかった。連載の終わりが見えてきた夏ごろ、担当編集のIさんに「そろそろ限界を感じています」と告白したところ、「何かやってみたい連載コラムネタはありますか?」と声をかけていただいた。

そんなこんなで新しく始まったのが「台湾ブックナビ」という新コラム。

これまでは「雑誌」という限定枠だったのだけれど、2020年1月号からは「本」というぐっと広いジャンルで紹介することになった。

初回で取り上げたのは、2019年でいちばん注目した『街屋台灣』。水彩画で100軒の台湾式町屋を描いたもの。絵にものすごく力があって、添えられている文章も物語のある魅力にあふれた1冊だ。

実は本書で紹介されている100軒のうち1軒だけ、自分でもとても印象の強い建物が描かれていた。それが台東のおじいちゃんが建てた4階建ての白いおうち。ご本人は残念ながら他界されているのだけれど、ご存命のうちに一度、伺ったことがある。いってしまえば、その建物は違法建築に分類されてしまう。だけれど、細やかに手を入れながら暮らしている様子が伝わってきた建物だった。

台湾の建築というと、近代以降の、日本統治時代に建てられたものや、日本の建築家の方たちが関わったものが日本人の方の耳目を集めるのかもしれないけれど、私個人としては清代も戦後のものも含めて、豊かな歴史の垣間見られる台湾の建物すべてに魅力を感じる。

しかも、添えられている文章は、著者の、そして台湾の物語が書き込まれていて、これまた味わい深い。

本選びの基準なんて堅苦しいものではないけれど、この『街屋台灣』のように台湾の魅力を伝えるもの、豊かな文化を感じられるもの、町歩きの参考になるものなどを厳選してお届けしていきたいと考えている。ちなみに次回は絵本。その他、写真集あり、コミックあり、と多方面から取り上げていくので、ちょっぴり楽しみにしていただけたら。そうそう、『& Premium』は毎月20日発売です!

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