台湾の物価は安いかどうか問題

qian

MRT初乗り 20 元、スタバのコーヒー 80 元。最初、この金額を見た時、単純に安い!と思った。日本円に換算すると、おおよそ、60 円と 240円。ただ、これは日本の物価と比較して相対的に安いと感じているだけのことで、お金のことは注意深く考えなきゃな、とも思っていた。実際に暮らすことになる場所に日本の感覚を持ち込んで考えると、暮らしていけなくなるから。そうして最初から意識していたけれど、暮らしていくうちに変わったことの一つが、価格に対する感覚だ。

台北に暮らす大学生がファストフード店でバイトをしている。彼女の時給は 125 元。先ほどと同じように日本円に換算するとおよそ 350 円。大卒の初任給は 22,000 元とか 25,000 元といわれている。日本円で 66,000 円、もしくは 75,000 円。最低賃金法とか言い出すと、ややこしくなるので、計算しやすいように数字を丸めてまとめてみよう。

   初乗り 時給  初任給
日本 160円 800円 200,000円
台湾  60円 350円 66,000円

こうやって比較してみると、少しクリアになる。つまり、何が言いたいかというと、極端に安いわけではない、ということ。支払いが発生するたびに、わたしは頭の中で 9 を掛けて数字を見るようにしていた。そうすると、日本の物価の感覚に近くなるからだ。あとで、日本人の友達に話したら、彼女は 7 もしくは 8 を掛けていた。「9 はちょっと厳しいかもね」。ま、7〜9のうち、どれを掛けるかはともかくとして、この換算感覚で計算すると、MRTの初乗り 20 元は 180 円、スタバは 720 円となる。

もうなんの話の流れだったか忘れてしまったが、小哥(弟)がこう言ったことがある。「日本人はさ、台湾に来てよく安い安いって言うよね。でも、俺たちにとっちゃ、めっちゃ高いんだよ。会社の近くに日本人がよく来る店があるんだけど、普通の台湾人は行かない店だからね」

ドキリとした。でも、確かにそうで、台湾に来た人たちの口から「いや、それにしても安いですよね」とか言われると、それ、日本円の感覚でしか見てないからですよ、と言いたくなる。なんていうか、失礼なんじゃないかと思うんだ。物価は違うとわかっていても、数字で見てしまうとやっぱり安く感じてしまうのは仕方がない。かといって、単に安い安い言われると、いろんな意味で安く見積もられているように聞こえてしまう。

ただ、逆にも言えて、台湾人が日本に来て高い高い言うのも、おいおい、と思う。日本製品がむやみやたらに高いわけではなく、物価の差から生じてるだけなんだけど、と。感覚は感覚だから仕方が無いのだけれど、せめて自分は旅行中に高いとか安いとか言わずにいたいなあと思うんである。

Post Navigation