クラウドソーシングのライター案件に思う

senrigan台湾の求人サイトをいくつか見てみたが、結局なんだかイマイチ応募する気になれず、日本で探す方法を考えてみた。試したのがクラウドソーシングのサイトである。お試しという気持ちも兼ねて、大手の3社に登録してみた。

クラウドワークス
ランサーズ
Job-Hub

登録してみてまずビックリしたのは、ライター仕事の原稿料だった。どのサイトも1本あたりの金額がビックリするほど安く、百円単位なんてザラである。1本だけというのは少なくて、まとめて何本も書いてくれ、という依頼が多いことから想像するに、WEB上のまとめ記事、あるいはアフィリエイトのブログ運用のための記事だろう、ということ。それだって書いて稼ぐ方法には違いはないのだけれど、なんだか気持ちがざわざわした。

改めてネットサーフしていると、この人、イケダハヤトさんの記事に行き当たった。

紙のライターよ、「文章の巧さ」を誇る暇があるなら
「マネタイズ」を頑張りなさい

→記事はこちら

目から鱗だった。彼の言う「マネタイズを頑張れ」は、自分で稼ぐ方法を模索しろということだ。つまり、旧来の紙媒体のライターは、すでに原稿料という概念の書き換えを迫られている、ということなのだと受け止めた。

確かに、インターネットの出現以降、メディアと呼ばれるモノの数が急速に増えた。ケーブルや BS 、メルマガだって増えたものの一つだ。反対に起きたのは、旧メディアの衰退だ。新聞の販売部数が激減し、いくつもの雑誌が休刊になった。わたしが担当していた雑誌も。メディアのスクラップアンドビルドが起きている。

「ライター」というのが、自分の名前で書いた文章に誰かがお金を払ってくれる仕事、という定義は変わっていないのかもしれないけれど、その書く場所に大きなパラダイムシフトが起きている。従来のビジネスモデルでは、出版社や新聞社の側が広告を集め読者を集めていたけれど、彼の言うモデルは、自分で広告や読者を集めることを意味する。「ナントカ新聞に書いてます」「あの雑誌に書いている」という既存のメディアに依拠して、その媒体ライターとしての地位を確立するのでは、もはや成り立たなくなってきている。逆にいえば、ライターとしてまず書ける媒体を探すのではなく、自分で作るところからスタートできるわけだ。発想を大きく転換しないとやっていけない時代だと感じた。

自分で名前も経歴も晒してサイトを立ち上げようと思ったのは、海外という場で生きていくため、というのもさることながら、場所によって景色がずいぶんと違って見え、書けることが増えたからだ。もう一つは、単なる好奇心。

そうそう、クラウドソーシングでは、そう多くはなかったけれど編集や原稿執筆経験者に向けた案件もある。とある案件に見積もりを出したら運良く成約になった。この話はまた別の機会に。

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