留学 1 年超の語学力を自己診断する

level語学教育では、一般的に初級、中級、上級に分割される。星座でも12、血液型でさえ4あるのに三分割って、やっぱり乱暴なことなんじゃないかと思う。いつだったか、月刊誌で日本語学習者に対する中級レベルの授業に関する連載を書いていただいたことがある。退社前に担当していた教材は、中級レベルの教科書だった。中級と聞くといつも(このレベル分けはどうにかならんのか…)と思っていた。

語学学校に行かなくなってそろそろ 3 か月になる。個人レッスンも言語交換もやってないので、とりたてて授業らしい授業というものがなくなったせいか、自分の語学力が今ひとつよくわからない。ただ、新しく始めた翻訳会社の日本語の校正は、予想していた通り、というか当たり前だが中国語を読む機会がぐーんと増えていて、自分の中国語力がいかに足りないかを毎度思い知らされている。台湾在住10年選手の友人たちからは、「仕事始めたらまた伸びるよ」と言われていたけれど、その理由がよくよくわかるようになった。いや、実現はまだ先ですが。

 

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改めて、どのくらいのレベルなのかを知りたくなった。参考にしたのは、ACTFLの言語レベル基準だ。ACTFLとは、The American Council on the Teaching of Foreign Languagesの略で、全米外国語教育協会のこと。90年代から日本語教育では特に口頭能力の観点から研究が進み、試験官との対話からそのレベルを診断できる。日本語の項を読みながら、自分がどういうレベルにあるのか、勝手に自己診断をしてみることにした。ご覧の通り、レベルは卓越級、超級、上級、中級、初級の 5 段階で、上中初には下位レベルがある。だから、合計 8 段階ということになる。このほうが遥かに自分のいる段階を認識しやすい。

ACTFL言語運用能力ガイドライン2012年度版

勝手に自己診断。

リスニング
結果=上級の中〜上。決まった型ではある程度聞けている。ただ、人名や固有名詞などが多いと厳しい。
スピーキング
結果=上級の中。インフォーマルな会話には一定の範囲で参加できている。ただ、文レベルではまあまあ行けるけれど、段落だとはブレイクダウンすることがある。説明しながら、ああ〜!と叫びだしたくなることがある。
ライティング
結果=上級の中。文法的なことは欠落しているかもしれないけれど、「一定の範囲」なら駆使はできる。
読解
結果=上級の下。場面や状況から類推して、あとで間違えて理解していた、ということがある。

誰かと比べたわけでもないし、テストとかそういうのでもないから、他者評価にするとまた違ったレベルになるだろう。リスニングは、毎日おしゃべり大哥のリスニングの嵐にさらされているので、かなり鍛えられている。彼が台湾語にコードスイッチする瞬間もわかるようになってきた。課題は読解だ。やはりここを強化していかねば。

 

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ちなみに英語教育では、能力がしっかりすぎるほど点数化されているから、獲得点数のほうに意識が向いてしまいがちだし、だから高得点を目指すことに重きが置かれがちだ。1 年留学して、四苦八苦しながら、点数はかなりどうでもよくなった。受験戦争世代としては、その呪縛から完全に解き放たれたという意識になるにはもう少し時間がかかりそうだけれど、かなりの実感とともに意識が変化してきた。昔はテスト=善し悪しの見える化だったけれど、今はテスト=理解不足の確認という具合だ。

以前、大家さんが言っていた言葉を何度も思い出す。「テストの後が大事なのよ。できなかったところをちゃんと確認すること。なぜ間違えたのかをしっかり理解すること。そうしたら次はできるようになる」。失敗は新しい出発点だ。自分のレベルを確認するというのは、その出発点を知る、ということでとても大切な振り返りだと思う。

さて、これからどうするか……ゆっくり作戦を考えることにする。

 

 

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