ホームベーカリーは嫁姑に効いた。

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結婚が決まってからというもの、二人して大勢の方々主催の酒宴で祝っていただくことが多い。幸いどちらもお酒を嫌いではない、否、むしろ飲むのが好き。台湾に渡る前は「台湾人ってあんまりお酒飲まないよ」と聞いていたのだが、ところがどっこい、彼の仕事仲間や友達はこれまたビックリするくらい飲む。最低でも週 1 はうちに誰かがやってくる。「美帆と付き合いだしてから彼は急に飲みに出なくなった」とかなんとか言われつつも、2 週に一度の割合で飲み会に呼ばれる。そしてほぼ毎日晩酌。

これって明らかに酒飲みっすよね?

宴席では台湾料理の数々をいただく。「まだ食べたことないだろ?」「これは珍しい料理だから食べておけ」などと、いろんな人が勧めてくださる。有り難いのだが、台湾料理は日本料理に比べて油の量が多い。おまけについ最近のニュースでは、飲食店で使われている油が生産時に廃油が混じっているものがあることがわかって、大騒ぎになった。

さすがに不惑超えての外食続きはカラダが重い。自炊したいのだが、週のうち数日は実家の母上のお料理をいただくので作る機会は激減(この料理の話はまた別の機会に)。おまけにこちらの米には毎度げんなりさせられていて、消極的な理由から麺料理が多くなる。どうしようかと思っていたら、友人たちが「お祝いに何がほしい?」と訊いてくれた。で、頼んだのはホームベーカリー。大きな包みにくるまれた荷物を見てハタと気づいた。

ベーカリー用の材料ってどこで手に入るんだろう…

イマイチよくわからず、学校やら各種手続きやら忙しさにかまけて、そのままになっていたある日、「今度台湾に行くんだけど、何かほしいものある?」とメッセージが届いた。メッセージをくれたのは元同僚。在籍時にはよくお昼をご一緒し、あーでもないこーでもないとおしゃべりしていた仲である。加えて彼女はベーカリーの先輩で、小麦粉の話やらなんやらで盛り上がること幾度。そこで「ベーカリー用の材料!」と申し上げたんである。

先月、その彼女が台湾にやってきた。会った瞬間びっくり仰天。彼女の両手にものすごい量の荷物が握られている。粉また粉、各種トッピング、イーストにスキムミルク、さらにベーカリー用のレシピ本と「寿」ののしが架けられた立派な箱まで入っておる。

なななな、なんすか、これ!(汗)

スーツケースの空いたとこ全部に詰めて来た、と笑う彼女。うちの大哥とも「会えてよかったー」と笑顔で言う。これだけの材料を探し、買い出し、台湾まで運ぶ、その行為になんだか泣きそうになった。

ついに焼きました。まずはブルーベリー入りの食パンを。すると、焼きたてのほかほかのところへ偶然、うちの小哥とその友達が現れた。

なんだ、このにおいは!?

あ、パン焼いたんだよ、焼きたてー、と言ったら即「食べる!」と最初の一切れを持っていかれたorz 残りの 6 分の 5 斤を持って、大哥の実家へ行ったら

えー! ブルーベリーなの!? ブルーベリー大好き!!

と、母上がおばさまと一緒にぺろりと平らげてしまうではありませんか。その日の帰りがけにも「美帆、また焼いてきて。今度はブルーベリー多めにお願いね」とおっしゃった。あとで耳にしたところによれば、遊びに来た親戚のおばさまが召し上がろうとしたところ、

美帆がわたしにくれたんだから! 明日の朝ご飯なんだからだめ!

と頑として譲らなかったんだとか。啊~好棒!藍莓的効果。

ベーカリーとその材料のほかにも、お食事や諭吉をはじめ、本当に各方面からいろいろ頂戴しました。グラス、カップ、酒、皿、器、箸、フォトフレーム、花束、紅茶…なんとも人の縁に恵まれた二人であることよ、と感謝の日々を過ごしつつ、無事に日本と台湾での入籍が完了しております。晴れて台灣媳婦(台湾ヨメ)。皆様、ありがとうございます。

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