台湾式披露宴の裏側

limian2014 年は「愛妳一世」(一生あなたを愛す)と音が似ているとかで、台北の主要な披露宴会場はどこも予約で満杯なのだとか。だからというわけではなく、台湾人の大哥と開いた披露宴はホテルではなく、町の公民館ホールのような場所を借りて行った。ちなみに日程が決まってから 2 か月強で開催という強行軍。人によっては 1 年かけてやるようなことを、ぎゅっと凝縮して終えた。備忘録やいつかの誰かへの参考資料となるかもしれない、という可能性も考えて、これは特徴的だなあと思ったことをまとめておく。

 

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台湾式ケータリング「總鋪師」

ケータリングは、つまり出張料理人だ。台湾では中国語で總鋪師と呼ぶ。今月、日本で公開された映画『祝宴!シェフ』のテーマになったのも、この總鋪師だった。爆笑しながらこの映画を観て、大哥が「日本にはこういうのってないでしょ? 俺たちの披露宴は總鋪師にしよう」と相成った。が、またこれが探すのに一苦労。何しろ、昔はあちこちの道ばたで開かれた宴会だったが、披露宴をホテルで行われるようになったからか、いまではできる人自体が少なくなっているという。散々聞き回ってようやく探した。ただ、南部ではまだこの形式で開くことが多いそうなので、地域差もあるようだ。

当日は夜 7 時開演のところを、昼前から仕込みにかかっていただき(写真参照)、前菜からスープ、メインまでの全 12 品は、お祝いの席には標準とされるメニューを取り揃えていただいた。参考までに掲載しておく。

1.花好月圓
2.太子白斬雞
3.龍蝦 鮑魚
4.紅蟳米糕
5.藥膳雞佛湯
6.清蒸紅條
7.魚翅佛跳牆
8.大蝦 香魚 九孔
9.海參燴干貝
10.炸排骨 金大方
11.干貝四寶湯
12.水果

ちなみに、お料理は予算による。だいたい 1 テーブル 6,000 元から始まるらしい。わたしたちは思い切って奮発したのが功を奏したのか、日本台湾双方からとても好評だった。結局ちっともいただけなかったのだけれど、ホント、食べたかったなあ。

 

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婚禮顧問

さて、お料理は手配した。だが、ハコ以外のすべての中身を、自分たちで準備する形式にしてまず困ったのは各種の手配である。会場の装飾、招待状、音響、カメラマン、司会…とにかくすべてをどうやって探すのか。場所を先に押さえたものだから、あとはそれに合わせて人を頼まねばならない。

困り果てて押さえた場所からネットで探し出したのが、婚禮顧問である。文字からおわかりのように、ブライダルコーディネーターを意味する。日本のホテルであれば、担当者がいて、そこを窓口にすれば大枠でさまざまな提案がなされ、その提案をベースにものを考えられる。だから婚禮顧問は自分たちで探さねばならない。

わたしたちがお願いした婚禮顧問は、経験の豊富なフリーランスだった。「日程はいついつで、会場はどこそこなんです」と言うと、すっとスマホを取り出し、次々と電話をかけていく。その場で料金交渉する様子をわたしたちに聞かせ、「いくらでやってくれるそうよ」と報告する。その手腕に即決した。当日までに必要なポイントの指示、さらには見落としがちな小物類もフォローしてくれる、素晴らしいコーディネートだった。

 

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司会と通訳

司会は時間のコントロールも兼ねる重要な役だ。わたしの場合は、司会との打ち合わせの際に、ようやっと当日の全体像がわかり、必要な準備などが把握できた。全体の時間構成は彼女に任せ、演目を入れる場所などを相談し、一つ一つ決定していった。

当日、司会の彼女はアシスタントを連れてやってきた。アシスタントは、衣装替えをしている控え室まで「あと何分くらいで準備お願いします」などとメッセンジャーの役目をしてくれた。また、新郎新婦が会場をお酒を注ぎながら回る「敬酒」の際は、時間と酒の量を気にかけながら、回らねばならない。空になったグラスに、こっそりお茶を入れてくれた。

また、会場の大半は台湾語を解する人たち。共通言語は中国語で、合間合間にどうしても解説が必要になる。そこで、台湾滞在の長い友人に、ポイントの通訳をお願いした。メインは日本側の来賓あいさつだった。その他の部分まで訳すと、時間が倍かかってしまうし、友人にもゆっくり食事してほしかった。あいさつの文面は、ギリギリになってしまったけれど、事前に原稿の大枠をもらい、訳す準備してもらった。そして、現場で打ち合わせをした友人は、ゆっくりかつ見事に訳してくれていた。大感謝である。それ以外の部分は座席を少し工夫した。日本側のテーブルには、中国語のできる人を一人は入れ、テーブル内で各自通訳してもらったのだ。

通訳といえば、2 本の MV を準備した。自家製である。当初は、日本語と中国語の字幕を入れようかと思っていたのだが、世代的なことを考えると字幕が厳しい人もいるかもしれない。そこで、出会ってからの軌跡はテーブルに簡単な略歴を置き、MV には字幕を一切入れないことにした。というのも、作っているうちに、写真がたくさんのことを語っていると気づき、場所や出来事の詳細はさして重要じゃない、と切り替えたのだった。

そうやって一つ一つ、準備しながら、とにかく有り難いなあ、とそればかり思っていた。

好吃好喝好朋友是最好的。(よく飲みよく食べ、友と過ごす。それが最高!)

 

 

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