今後の展開が気になる台湾ドラマ《長不大的爸爸》。

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この 6 月から毎週土曜日の夜、《長不大的爸爸》というドラマを観ている。日本語にすると「大人になれないパパ」といったところか。台視では夜 9 時から、衛視中文台では夜 10 時から 2 話ずつ放送され、第 4 話まで観た。これからどうなっていくんだろうかとその行方が気になっている。

主演は、注目の若手俳優・チャン・シューハオ(張書豪)。日本では、2010 年から 2011 年にかけて CS、BS で放送されたドラマ『あの日を乗り越えて』(原題:那年,雨不停國。ドラマサイトはこちら)の主演俳優だ。このドラマは F4 メンバーのヴァネス・ウー(呉建豪)がプロデュースしたことでも知られる。また、2012 年の台北電影節では《女朋友。男朋友》(邦題:GF*BF)でその演技が認められ、助演男優賞を獲得した。

 

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そうした演技力を持つ彼が、本ドラマでは、獣医学系の大学院生でできちゃった婚をした一児のパパ、張博彥を演じている。毎回、情けないほど泣いていて、夫としての自覚も、親としての自覚もまるでないダメんずっぷり満載だ。

その夫のダメさ加減は、同じパパネタで最近日本でも放送された『ふたりのパパ』(原題:兩個爸爸)とはまるで対照的だ。『ふたりのパパ』では、ふたりの男性が仕事と折り合いをつけつつ、子どもと向き合い、しっかりと育てていく姿が描かれていた。ところがチャン・シューハオのパパは違う。動物には溺愛といってもいいくらいの世話を焼くのに対して、大学院の勉強を理由に家事もほとんどせず、妻が風邪を引いても気づくことなく、自分の実の子の世話は動物の二の次、という態度なのだから、妻が怒るのも当然だよなあ、とつい妻側に肩入れしたくなる。

この、恋愛対象としてはいいけれど、結婚相手となると……という視点で描かれた作品で思い出すのは、ラン・ジェンロン(藍正龍)主演の《幸福的抉擇》だ(日本未放送)。この作品を観ると、好きとか恋とか愛とかだけじゃ、食べていけないよね、とよくわかる。

台湾ドラマでは、番組の最初と最後、あるいは番宣で、ストーリーのハイライト部分が流れる。それを観ると今後の展開に想像がふくらむ。第 4 話までで、すでに家庭人としてのあまりのダメっぷりに妻(李佳穎の演じる潘秀慧)の気持ちがドン引きしていくのだけれど、どうやら妻も夫も、これからひと悶着もふた悶着もありそうな気配だ。あんなことも、こんなことも起こりそう。

また、日本のテレビではほとんど見られないシーンに出くわした。それは、主人公の張博彥のバイト先となった豚の屠殺場だ。こういう場面は、日本で放送するならモザイクかけるんだろうか。動物大好きな博彥にとってはショッキング極まりない場所だったようで、せっかくの仕事先も妻に大泣きしながらそのツラさを訴えて、結局は辞めてしまう。そのトンチンカンな感じはともかくとして、自分が食べるものがどこから来ているのか、他者のその命をいただいていることを、きちんと知ることは大事なことだ。それをさりげなく、サラリと見せてくれたのには、やるじゃん!と一人勝手に感動してしまった。

どうやらこのドラマの撮影地は台中らしい。街中の様子や、動物たちのいる飼育舎までの道のりなど、台北とはちょっと緩やかというか雰囲気が違う。

演技も、このドラマのメッセージも、撮影地の様子もまとめて、今後に注目したい 1 本だ。見逃した方はこっそりこちらをどうぞ(中文字幕)。

 

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