台湾在住ライターがツイッターを卒業した話。

SNSがどうにも苦手だ。

mixiに始まり、SNSなるものを使い始めてずいぶん経つのに、未だにどうしたらいいのかよくわからない。思いつきでどわーっと書いたり、まったくつぶやかなかったり、を繰り返して気づけばツイッターのアカウント開設から数えて7年が過ぎていた。おかげでトレンドのようなものは多少つかめてはいるのだろうけれども、ツイッターを眺めている時間はあっという間に過ぎていく。ある一言が頭をよぎった。

私のやりたいことって、SNSだっけ?

気づいてしまったのだ。せっかく手間と労力をかけて自分のサイトを開き、せっせと記事をアップしていたのは最初のうちだけ。このところ更新頻度は格段に減っている。「あ、これサイト記事によさそうだな」と思いながらも、ぐだぐだしていて書く行動に移さずにいる自分に。

それでなくても、ツイッターからたびたび来る通知が面倒くさくて、アプリはインストールせずに、ブラウザからアクセスする設定にしていた。けれども、ブラウザのブックマークのアクセスしやすい場所にリンクを貼って、ふと集中が途切れるとツイッターを開く自分がいる。そんな自分に嫌気がさし、しばらくブックマークは見えない位置に移動させてみた。

変化はすぐにやってきた。

まず最近、セールで買ったKindlePaperwhiteで本を読んだ。3冊、4冊と、あっという間に読み進められた。読んでいたのは、習慣に関する本。毎日をいかに過ごし、どんな人生を送るかが核となるテーマである。

この春から、台湾の大学院で学び始めた。授業を受け、課題をこなすため、調べものも増え、資料を読む量が格段に増えた。2か月もあった夏休みももうすぐ終わる。来週には新学期が始まる。そんな中でこのところずっと、仕事と家事をどう切り盛りし、何を優先していくかを考えていた。

いちばん難易度「高」なのはライター仕事である。取材をすでに何本か終えているテーマはあれど、重い腰があがらずにいた。記事のアップはライター任せというお仕事で、おまけにちょっと重めのテーマをまとめなければならない状態にあった。編集とライターと字幕校正が並走していて、なかなか思うように配分できない。そこへきてイレギュラーで通訳や翻訳の仕事も入る。それで問題を棚に上げたまま、情報収集と称してつぶやきの波に隠れていたのだ。当たり前のことだけれど、書かねば終わらん。

翌日から、取材音源を改めて聞き直し、メモをまとめ始めた。なんのことはない、やるべきことを始めたら、心が落ち着いてきた。効果抜群で、1本、あとは推敲というところまで来た。

考えてみたら、ツイッターへの投稿は、テキストデータ提供といっていい。人によっては、そこで読んでいる人の心をつかみ、ファンを育てている人は何人もいる。(そういうやり方があるのか!)と試そうとしたのだけれど、そんな器用なことは不器用な自分には向いていないようだ。よその会社のサイト?にデータ提供するくらいなら、自分のサイトで記事を蓄積していくことが重要なのではないか。おまけに、このサイトは検索で訪ねてくる方が多い。数年前に載せた記事でも、だ。

ライターとしてやらなきゃいけないことは、まずはきちんと資料にあたって人に会い、話を聞き、そしてそれを文字にすること。その、ごくごく基本を優先しよう、そう決めた。ちなみに、冒頭の写真はずっと使っていたiPad mini専用のキーボードで「j」の字が打てなくなったので新しく買い換えた折りたたみ式のキーボード。取材帰りに外でメモをまとめるとき、気分転換にカフェで原稿を書くときなどに重宝している。

そんなわけで、ツイッター、卒業しました。心が軽くなったこれからは、いただいている媒体での発表はもちろん、こちらのサイトで自分発の記事として発信していきます。よかったら読んでやってくださいませ。

最後に。実はFacebookも継続するか迷っています。公私にわたってメールとラインじゃだめなんですかね? SNS、皆さんはどうしてますか。

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