ちょっとお手伝いしたガイドブックが 23 日に発売になったそう。まだ本が届いていないので、届いたら詳しくご紹介するとして、今回は夏休み前企画と勝手に題して「3 泊 4 日の台湾旅行で悠遊卡を買うかどうか問題」、こんなテーマをお届けすることにした。
台湾、とりわけ台北のガイドブックはこぞって、台北版 Suica である悠遊卡(悠遊カード)のことを紹介している。去年書いた記事「台湾旅行で悠遊卡を利用する」は、書いてから半年以上経つのだが、今なお読んでいただいている。だが、そもそも自分の旅行日程で悠遊卡を買うかどうかをどう判断するか。それが難しい。結局高くつくのではないか、というのは誰しもチラリと頭をよぎることだろう。
そこで、まずはこんなサイトを紹介しよう。「台北捷運路線圖」(台北 MRT 路線図)というページで、路線図とともに最寄駅をクリックすると、そこから各駅までの各種金額と所要時間を表示してくれる。「各種金額」と書いたのは、カード使用(悠遊卡標價)と未使用(一般票標價)、シルバー(敬老票標價)によって金額が変わるためだ。
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さていよいよ、これを使って観光の定番スポットを基本的には MRT メインで、2 か所だけバスを利用して巡ることを前提に、試算してみることにした。今後、旅行する方の参考になればと思う。下記のバスの数字は Google の乗り換え案内の表示を参考にした。
期間:3 泊 4 日、松山空港利用
宿泊:民権西路付近のホテル
概要:
1日目 ホテルへの移動、夜ご飯は小龍包の名店・鼎泰豐
移動:松山空港〜民権西路〜東門〜民権西路
カード使用 :20+16+16=52
カード未使用:25+20+20=65
2日目 朝は晴光市場、昼から龍山寺。移動後バスで故宮。夜は士林夜市へ。
移動:民権西路〜龍山寺〜士林〜故宮博物院大門広場前〜士林〜剣潭〜民権西路
カード使用 :16+24+15+15+16+16=102
カード未使用:20+30+15+15+20+20=120
3日目 朝は晴光市場、昼前後で台北101、午後はバスで九份へ。
移動:民権西路〜台北101(徒歩)市政府〜忠孝復興〜九份老街〜忠孝復興〜民権西路
カード使用 :20+16+95+95+16=242
カード未使用:25+20+95+95+20=255
4日目 朝は徒歩で双連市場。午後は中正紀念堂へ行き、ホテルへ寄って帰国。
移動:民権西路〜中正紀念堂〜民権西路〜松山空港
カード使用 :16+16+20=52
カード未使用:20+20+25=65
合計はというと。
カード使用の場合は 52+102+242+52=448 元
カード未使用なら 65+120+255+65=505 元
日本の Suica などと同様、デポジット 100 元分は払い戻してもらえる。観光スポットである九份にもバスで行くことができるため、それも加算している。
考慮したいのは、金額だけではない。乗り降りのたびに切符を買う手間とその所要時間も見逃せない判断要素だ。時間が限られている短期の旅行ではなおのこと。また、コンビニなどでの買い物もカードに多めに入れておけば飲み物も手軽に買えるので、慣れない小銭に悩まされることも減る。
もう一つ情報として。今年に入って悠遊卡には期間限定の乗車券ができたそう(サイトはこちら)。ちなみに 1 日券だと 180 元、 5 日券では 700 元。券はMRT駅の窓口か台北駅のサービスセンターで販売されている。残念ながら今回の設定である 4 日券はないのだけれど、上記設定の 1 日目は切符を買い、2 日目から 3 日券 440 元を利用するという手も考えられる。
一例として試算してみた。カードを買うかどうかはご自身で判断のほどを。また、数字は今後、変動の可能性もあるので念のため。ただまあ、こういうのを考えるのも、旅の楽しみだよな、とも思う。何はともあれ、台湾旅行を楽しんでいただきたい。
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