台湾というか台北にある市場のコト、いろいろ。

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市(いち)、あるいは市場は、日本では築地や朝市など、日常から少し距離ができてしまったような気もするのだけれど、台湾ではいずれにしても、いろんな人が行き交い、モノ(と貨幣)のやり取りがなされる日常の場所であることは今もなお変わらない。

白川静『常用字解』によれば「市」の字は、象形文字で「市の立つ場所を示すために立てる標識の形。市が開かれる場所は多くの人が集まるので、高い標識を立て、監督者を派遣して管理した」「古代の市は歌垣(うたがき:若い男女が集まって飲食や舞踏をしたり、掛け合いで歌を歌って性的解放を行うもの)の場所でもあった」という。ちなみにこの部首は布を表す「巾」偏に含まれる。

 

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先日の記事で台湾にはいろんな市場があると紹介したのだけれど、実は自分で調べていて驚いたことの一つだった。「臺北市集主題網」とされるこのサイトには、市場にまつわるいろいろな情報がまとめられている。

台湾に来た観光客が必ずといっていいほど訪れるのは、なんといっても夜市だろう。場所によっては物販だけでなく、小吃の屋台、マッサージなど、バラエティにあふれ、雰囲気はまるで日本のお祭りに見られる屋台の風景だ。ただこれも市場の一つに過ぎない。夜市の大半は攤販集中場というくくりで、要するに小売店が集まる場所とされていて、市内の 40 か所が紹介されている。分類は、このほか傳統市(商)場、批發市場、超級市場、地下街がある。

傳統市(商)場は、繁体字だからわかりにくいかもしれないが、日本の新体字で書くと伝統市場で、52 か所が紹介されている。サイトによれば、観光客にも知られる士林夜市は設立が 1913 年とかなり古く、ここに分類される。その他、雙連市場、占い横丁なども、ここに含まれていた。

批發市場は、日本語にすると卸売市場で、市内に 10 か所。肉類、魚類、野菜と果物、さらに花市などの卸が集まる。たとえば民族東路にある「臺北魚市」は主に水産品を扱う市場だが、一般人も買い物できるし、お客さんが食べられる場所もあって、観光客に人気のスポットだ(が、日本人はあんまり見かけない)。

超級市場は全 36 か所。辞書などを引くとスーパーマーケットなどと訳されるが、ここでいう超級市場は日本のスーパーが1社で食品から生活雑貨まで取り扱って販売する形式ではない。野菜だけ、魚だけ、果物だけといったふうに 1 種を扱う個人商店がたーくさん集まる。

地下街は、龍山寺地下街、駅前地下街、台北地下街の 3 つだけ。青果以外の小売店や小吃店がぎゅーっと集まっている場所。そのずらりと並んでいる様子は、眺めているだけでもかなり楽しい。

台北だけでも、市内のあちこちにいろんな市場がある。合計なんと 141 か所! ちょっと歩けば市場にあたる、くらいの量かも。あちこちのぞいていたら、こんなガイドブックを見つけた。「2014臺北市夜市旅遊導覽手冊-日文版」、つまり台北にある観光夜市の日本語版ガイドブック。別で市内マップに落とし込まれた地図があり、トイレ情報などもフォローされている。ご参考までに。

 

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